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投資家のスタイル

不動産投資を行う投資家にもさまざまなスタイルがありますが、大きく分けると次の2つに集約されます。

  • 比較的大きなリスクを取ってキャピタルゲイン(売却益)を狙う資産形成型
  • あまり大きなリスクは取らずインカムゲイン(家賃収入)を目的にする資産防衛型

本稿は、リスクとリターンは表裏であるという公理に基づいています。
つまり、リターンが大きいということは、当然にリスクも大きい。または、リスクなくしてリターンなしです。


資産形成型

30代・40代のプチ富裕層に多くみられる投資家タイプ。
同世代の中では相対的に収入は高いが、まだ、十分な資産形成には至っておらず、50代・60代に向けてさらなる資産形成を目指している投資家に多い。
30代・40代なので、リスクが現実のものとなって損失が発生しても、まだそれを取り返すだけの時間があるので、積極的にリスクを取っており、次のような投資を好む傾向がある。

  • 積極的にレバレッジを効かせる(できる限り銀行ローンの借入を増やす)
  • 不確実性の高いジョホールバルなどへの投資にも躊躇しない
  • 良い物件であると判断すれば、同一コンドミニアム内または同一地域内に複数所有してリスクを集中させる
  • 家賃や空室率はあまり気にせず、売却益や為替差益に興味を示す

資産防衛型

50代・60代の富裕層に多くみられる投資家タイプ。
すでに資産が形成されており、資産の目減りを防止しようとする傾向がある。
大きなリスクを取って、リスクが現実のものとなると、それを取り戻すための時間がないので、安定志向の投資を好む。

中には、形成した資産を計画的に取り崩すために海外不動産投資を行っている投資家もおり、次のような投資を好む傾向がある。

  • キャッシュでの購入や銀行ローンを利用してもレバレッジを大きくしない
  • 不確実性の高い地域での投資には消極的
  • できる限りリスク分散を行う(国を分けることを含む)
  • 家賃を消費に回す投資家も多く、空室率が低く安定した家賃収入を求める

上記のスタイルを組み合わせたポートフォリオを構築して、優れたリスク管理を行っている洗練された投資家もいる。

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